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あそびに「いいや」、奈良しもいち

  • 投稿日 2026.03.15
  • 更新日 2026.03.17
  • 著者 大塩正
  • 読むカテゴリー エッセイ

文=大塩正(陶芸家/大塩正窯)

 

 

私が下市町に移住して来たのは、2019年の12月31日。なんと大晦日でした。2020年の新しい年を下市で迎えたくて、家内と子どもたちの4人で引っ越して来ました。

 

私の母は、お隣の黒滝村の出身だったので、後に我が家となる建物の前の道を車でよく通っていました。幼少の頃から叔父に連れられ、川で泳いだり、魚を釣ったりするなかで、幼心に、すぐそばを綺麗な川が流れる家での暮らしに憧れていたものでした。

 

 

そして、2016年のある日、母の実家からの帰り道に、綺麗な川(秋野川)の横に吉野銘木の製材所だった家屋が売りに出ていたのを知って、購入。製材所だったところを仕事場とし、事務所だったところを住居にリフォームしました。

 

 

陶芸と赤膚焼について

さて、私は陶芸の仕事をしています。実家は奈良市内で、450年ものあいだ代々続いている「赤膚焼」の窯元です。今のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』の弟・秀長公が大和郡山の城主のときに御用窯として始まりました。

 

 

「赤膚」という名の由来は、焼き上げたときの土の色が、人膚みたいな色に見えことから。郡山の近辺には良い土が少なく、少し北にいった西ノ京の近くの五条山に良い赤土が見つかり、また唐招提寺や薬師寺の近辺に当時群生していた萩を燃やした灰で作る釉薬の乳白色と、器にお茶を入れたときの緑色、人膚のような土色の組み合わせが秀長公のお好みとなり、「赤膚焼」が誕生しました。

  

 

今では、かつて大和絵と言われていた御伽草子の挿入画をモチーフにした「奈良絵」で知られます。素朴な絵付で、窯元によって絵柄やタッチが違うので、通な方は絵を見れば何処の窯元かわかります。

 

 

当時の武将たちは、茶道具で自分の身分を誇示したり、秀吉公も黄金の茶室を作ったりしており、私の実家の窯元も秀長公の御用窯として誕生したというわけです。

 

春夏秋冬、下市の自然

 

下市の魅力は、なんと言っても自然です。

 

 

フクロウやウグイス、カッコーにカワセミ、キジ、トビなど、鳥たちの鳴き声が聴こえてきます。自然を満喫しながら作陶できることがなんとも幸せです。

 

春には桜が咲き、タラの芽やわらび、こごみなどがとれます。梅雨時になれば家の横を流れる川に蛍が飛び交い、家の中にまで入って来ることも。

 

夏には川遊びができ、クヌギやコナラの木にクワガタやカブトムシがやってきます。秋には柿や栗がとれ、夕暮れ時には無数のアキアカネが飛び交うのです。冬はダイヤモンドダストに満天の星。特にダイヤモンドダストは初めて見たので感激でした。

 

近所には家庭菜園をされている方が多く、採れたての野菜や果物、時には鹿肉や猪肉なども分けてくださり、とてもありがたく、おいしく頂戴しています。 

 

 

また、我が家は、薪ストーブで暖をとっているのですが、杉、桜、檜、クヌギなどの木灰を木ごとに取り分けて、前述した萩の灰の様になるように調合をして焼いています。

 

薪となる木は、近くの方々が伐採したものをくださることも多く、とても助かっています。また、このあたりは頁岩が多く、庭を掘ればたくさんの石が出てきます。それを粉砕して調合すると、同じ調合でも焼き方によっては、黄色や赤茶の釉薬になります。地元の原料を使ったものを取り混ぜながら、下市ならではのものを作りたいと思って、日々作陶しています。

 

 

多くの人に支えられて

 

2024年7月、近所に「KITO FOREST MARKET SHIMOICHI」がオープンしました。廃校になった小学校をリノベーションした、特産品を販売したり、体育館を遊べる図書館にしたり、雑貨店の「3COINS」が入ったりしている複合施設です。

 

 

KITOの中のレストランでは、私が作ったピザ皿やパスタ皿、カップなどを使ってもらっているのですが、それらには下絵として、吉野山の桜(下千本、中千本、上千本)の上を、桜の花を咥えた花喰鳥が飛んでいる姿をあしらいました。

 

 

ギャラリーでは、地元作家の工芸作品として展示販売もしてくださっています。

 

 

先日は、下市町の小中学生を対象に、KITOの講堂に畳を敷いて茶道体験を行い、自分で茶を点てて飲む自服もしてもらいました。

 

 

子どもたちに工芸品に親しんでもらうことが目的ですが、みな礼儀正しく正座をし、お茶や道具の話に耳を傾けてくれました。この企画は、役場の方々も尽力してくださり、下市を盛り上げる取り組みをしてくださっている「下市町賑わい創出協議会」の主催でさせていただきました。

 

町のいろんな方々に支えていただいて、下市での暮らしを楽しんでいます。陶芸の体験教室もしていますので、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

 

 

これからも下市の特産品として、地域のお役に立つことを何かできないかなと思案しています。そして、この下市の地で、自然を満喫しながら自分の仕事に誠実に向き合い、ご近所の方々とも仲良くお付き合いさせていただきながら、家族と共に楽しく生活していきたいと思っています。

 

読んでいただいたあなたも、【あそびに「いいや」、奈良しもいち】へ、ぜひ遊びにいらしてください。

 

 

大塩正 Oshio Tadashi

陶芸家。1964年、400年の伝統を誇る赤膚焼窯元・八代大塩正義のもとに生まれる。奈良芸術短期大学、京都市工業試験所にて陶芸や窯業を学び、1985年の奈良県展入選以後、現在に至るまで数々の美術展にて受賞。現在は下市町に工房を構え、自身の作品作りに励むほか、奈良芸術短期大学教授を務めるなど後進の育成にも取り組んでいる。

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