KITO FOREST MARKET SHIMOICHI

KITO FOREST MARKET SHIMOICHI 平野 孝嘉さん

KITO FOREST MARKET SHIMOICHIは、3COINSなどを運営するパルグループが2022年からスタートした奈良県下市町を舞台にした地方創生プロジェクト。廃校になった小学校を利活用し、複合型商業施設「KITO」として2024年夏に生まれ変わり、運営をパルが行います。「レストラン」「ショップ・直売所」「こどもの遊び場」「ビール醸造所」などが入った吉野地方らしい木をふんだんに使った施設となります。そのプロジェクトにたずさわる平野孝嘉さんに取り組みへの想いについてお聞きしました。

「下市町は千石橋を越えたあたりから見える町並みが、レトロでかわいいなっていうのが最初の印象でした」と平野孝嘉さんは言う。平野さんは株式会社パルが手掛けるKITOFOREST MARKET SHIMOICHIのプロジェクトにたずさわっている。平野さん自身が4年ほど前から週末に無農薬の米作りや野菜作りをしていたところ、このプロジェクトの旗揚げを知って参画したのだとか。「たまたま自分の興味のある分野とパルが始める新規事業が合致した、みたいなところはあります」

「KITO」の母体となる株式会社パルは、アパレルの小売業をメインとした会社で、洋服や雑貨などの小売りの店舗を展開している。取り扱いブランドは50余り、全国に900店舗。300円均一の「3COINS」や「チャオパニック」というアパレルのブランドが有名だ。「KITO」ブランドは、廃校になった小学校を利活用するプロジェクト。居・食・住・遊・働・学・健康を提案する複合型商業施設が主な活動の場となる。

「私たちが一番このプロジェクトの目的にしているのは、下市町に来たくなる理由をつくること。そういう目的地になる、というのが私たちの一番の役割だと思っています」既に実績を上げていることもある。それは地域の農産物を使ったオリジナルの商品の開発だ。「クラフトビールは皆様に大変好評で美味しいと言っていただいています。まず苺と桃を作ったのですが完売状態ですね。下市町内の農家さんに、規格外でそのままの形では売れないものを安く譲っていただいて作りました。柿やレモングラス、柿の葉の商品も計画中です」

フルーツ以外に薬草や木工などの素材を使った商品のプロジェクトも計画中だ。木材や木工という分野では、遊具や什器などをできるだけ吉野の木を使う。林業もイベントや体験コンテンツと一緒に盛り上げたい…。アイデアは次々と生まれてくる。「下市町の森を親子で楽しめる・学べる場所にしたいです。将来的に林業に就きたいって子が増えてくれたらな、という希望もあります。山を活用する方法が、木を切って売るだけじゃなくて、その山自体があることで何か事業化できるような仕組み『林業+α』になればいいなと思います」

「できるだけ町内で事業をされている方のものは、私たちの所で取り扱いさせていただきたいと考えています。また、町外や県外の事業者でも『KITO』のブランドコンセプトに共感し調和の取れる事業者さんと一緒にやりたいと考えています。施設としてだけではなく、場所と事業者がつながって、下市町に来たら『1 日で遊びきれない、周り切れないよ』みたいな場所に5年後や10年後になっていてほしいと思います」

体験コンテンツ

一面を吉野杉に囲まれ、豊かな香りと澄んだ空気をお楽しみいただける完全プライベートサウナ体験。吉野杦の薪を贅沢に使った薪ストーブにて、吉野ヒノキのアロマを使ったロウリュをお楽しみいただけます。ご希望の方には、KITO FOREST MARKET SHIMOICHIのクラフトビール、ピザ、サイダーなどをお召し上がりいただけます(内容は随時変わります)。

下市の農作物や特産物を扱う複合型商業施設
KITO FOREST MARKET SHIMOICHI

名前

平野 孝嘉

場所

奈良県吉野郡下市町善城664-1

アクセス

近鉄下市口駅から奈良交通バス原谷口下車、徒歩すぐ
京奈和自動車道 御所南ICから車で30分